病院薬剤師は忙しい?一日のタイムスケジュール【仕事内容】

とある病院薬剤師の一日の タイムスケジュール 病院薬剤師

こんにちは!てぃもです!

病院薬剤師に興味あるけどちょっと不安…

病院薬剤師になりたいと思っているけどどんな感じで働いているかイメージしたい!

という方へ!

私は病院を転々としながら約5年間病院薬剤師として働いていました。

病院薬剤師は忙しいのか?答えは忙しい日もあれば落ち着いている日もあります。

この記事では病院薬剤師はこんな感じで働いてるよーという一日のタイムスケジュールを書いてみました。

執筆者

設定

  • 忙しさレベル★★★☆☆
  • 登場人物は同じ病院で働く若手薬剤師
  • 約200床、当直なし、手術室なし
  • 慢性期病床多めのケアミックス型病院
  • 定期処方が多い
  • 処方は医師のみ入力・変更できる※

※医師の指示や同意があれば薬剤師が入力・変更できる病院もある。

内服調剤担当編

  • イメージ薬剤師:新卒1年目(10か月目くらい)
  • 今日の予定
    AM・PM:内服調剤 休憩12時から
  • 内服調剤担当人数:2人

とある病院薬剤師の一日
内服調剤担当編
(約200床、当直なし、手術室なし)
8:00
病院に到着 ロッカーで着替え
8:15
今日の仕事を確認
8:30
朝礼
8:40
調剤開始

今日の朝食後から開始の処方があるので先に調剤
9:00
臨時処方が一段落ついたので定期薬の調剤

定期処方箋の発行―定期処方箋の監査―(データを分包機に送信―分包機をひたすら回す)
カッコ内は調剤補助さんにお任せ!
定期薬の調剤をしつつ、臨時薬調剤も行う
10:30
調剤済みの臨時薬が溜まってきたので鑑査する
11:00
電話がかかってきたので対応する
telephone
12:00
臨時薬の調剤
電話がかかってくるので対応(先輩は歴書いてる)

定期薬の調剤再開
散剤や粉砕、水剤の調剤も行う
13:00
昼休み♪
lunch
\いただきま〜す!/
13:30
注射担当者、定期薬カートセット担当者が戻ってきたので定期薬調剤がはかどる
14:45
一般病棟担当者が定期調剤に少し参加してくれる
15:30
定期薬の調剤終了
今日のノルマが終わったので明日やる予定の定期処方箋を発行する
15:40
申し送りが始まるまで定期処方監査
16:30
申し送り

伝達事項があれば各自発言
16:40
帰る準備
パソコンや分包機の電源を切る
17:00
タイムカードを切って帰宅

定期薬と臨時薬の違い
定期薬:継続して飲む薬
臨時薬:初めて処方される薬や一時的に飲む薬

ちょっとだけ詳しい説明↓

注射調剤担当編

  • イメージ薬剤師:新卒1年目(10か月目くらい)
  • 今日の予定
    AM・PM:注射調剤 休憩12時から
  • 注射調剤担当人数:1人

とある病院薬剤師の一日
注射調剤担当編

(約200床、当直なし、手術室なし)
8:00
病院に到着 ロッカーで着替え
8:15
今日の仕事を確認
8:30
朝礼
8:40
注射庫の鍵を開けパソコンの電源をつける

冷蔵庫の温度確認
8:45

パソコンが立ち上がったら注射処方箋と集計表を発行
本日スタートの処方が無いか確認
あったので先に調剤し病棟に連絡して取りに来てもらう
9:00
注射処方監査開始
9:30
集計表を見ながら病棟ごとに輸液やアンプル等をピッキング
10:10
調剤開始
途中で電話がかかってきたので手を止め対応
どうやら急ぎの注射処方が出たらしい。
一人調剤鑑査で払い出し
調剤はだいたい午前中で終わる
11:30
一通り調剤が終わったら追加の処方が出ていないか確認
出ていたので発行して調剤
12:00
昼休み♪
lunch
\いただきま〜す!/
13:00
追加の注射処方が出ていたので調剤。終わったので鑑査担当者に声をかける
13:10
やることがなくなったので内服調剤室へ戻る

調剤済みがあったので鑑査する
定期薬調剤が終わっていないので参戦!
15:30
追加の注射が出ていないか確認しに再び注射庫へ
確認したら新たな処方が出ていたので調剤する
終わったら内服調剤室へ持っていき鑑査してもらう
15:50
発注業務
最低在庫がだいたい決まっている
機械で、発注する薬品のバーコードを読み込む
16:00
注射庫のカギを締め注射業務終了
16:10
内服調剤がまだ終わっていないので臨時薬の調剤を行う
16:30
申し送り
以下略

ちょっとだけ詳しい説明↓

定期薬カートセット編

  • イメージ薬剤師:2年目(1年10か月くらい)
  • 今日の予定
    AM:定期薬カートセット 休憩12時から
    PM:内服調剤
  • 定期薬カートセット人数:1人

とある病院薬剤師の一日
定期薬カートセット編

(約200床、当直なし、手術室なし)
8:00
病院に到着 ロッカーで着替え
8:15
今日の仕事を確認
8:30
朝礼
8:40
カートセット開始の前に
まずは今からセットする病棟の定期薬が全て鑑査済みかどうかをチェックする
8:50
カートセット開始
朝・昼・夕・眠前ごとに仕切られているカセットにセットしていく
食前、食直前、食直後も間違えないようにせな
10:30
ちょっと疲れてきた
11:55
あと3人分残ってるけど午後に回そう
12:00
昼休み
lunch
\いただきま〜す!/
13:00
カートセット再開
午前中に残していた3人分をセットする
13:30
カートセット終了
セットした病棟の担当者に鑑査してもらうよう声をかける
13:35
内服調剤にしれっと合流
13:40
臨時処方監査していたらおかしなところを発見
疑義照会する
telephone
13:45
修正してもらっている間に違う処方箋を調剤
14:00
修正済の処方箋が流れてきたのでさっきの処方箋の調剤を行う
14:40
臨時処方が一旦途切れたので定期薬調剤に参戦
15:30
定期薬調剤終了
やや溜まっていた臨時処方をさばく
16:30
申し送り
以下略

ちょっとだけ詳しい説明↓

病棟常駐編

  • イメージ薬剤師:2年10か月くらい(3年目)
  • 一般病棟担当
  • 今日の予定
    AM・PM:病棟業務 休憩13時から

とある病院薬剤師の一日
病棟常駐編(一般病棟)】

(約200床、当直なし、手術室なし)
8:10
病院に到着 ロッカーで着替え
8:20
今日の仕事を確認
8:30
朝礼
8:40
病棟業務開始
担当病棟に入院している患者の一覧表を印刷
入院患者を軽く確認し、PHSとMyファイルを持って病棟へ
8:45
看護師の朝礼・申し送りにしれっと参加

患者さんの病態などを聞き、メモする
病棟掲示板で今日の入院と退院の患者さんを確認
今日は入院2件あるらしい(9:30と14:00)
8:50
薬剤師専用パソコンに座り、本日入院する患者さんの情報を印刷
入院までの経緯や薬の情報をチェック
初回面談で聞きたいことを初回面談シートにメモしておく
9:00
9時半まで時間があるので服薬指導に行けそうな患者さんの情報収集をする
(3人くらいかな~)
9:30
一件目の患者さんが来たかな?
持参薬を誰か受け取っていないかなーと思いながら一度調剤室へ
9:32
案の定調剤室に持参薬があったのでPHSが鳴るまで持参薬鑑別を行う
9:45
PHSが震え、薬剤師の番が来たことを知らせる
一旦手を止め患者さんがいる待合室へ移動
9:47
初回面談
家族の方と面談する
10:00
初回面談が終わったので次の面談担当者へ電話をかける
10:05
持参薬鑑別再開
転院患者さんだったのできれいな退院薬でほっとする
10:30
持参薬鑑別書を印刷し、病棟のわかりやすいところに鑑別書を置いておく
10:35
病棟にて14時入院の患者さんの情報提供書を再度読み復習
10:40
主治医登場!
早く持参薬鑑別書に続行チェックつけて~と依頼
10:45
チェックをつけてもらったので調剤室へ行き持参薬を分包
11:30
終わったので鑑査台へ
急ぎの薬は無い
病棟へ行きさっき情報収集していた患者さんの服薬指導へ
12:00
調剤室に戻る
昼休みで調剤室に人がいないかもなので調剤室へ
頼りになる後輩(1年目)がいるので調剤は任せる!
初回面談記録と服薬指導記録を入力
12:30
電話がちょこちょこかかってくるが後輩に任せる!(笑)
記録を書いてしまう
13:00
昼休み
lunch
\いただきま~す/
14:00
さっそく2件目の入院患者さんがきた
持参薬を受け取り持参薬鑑別
施設からの入院
複数のクリニックにかかっているらしく少し面倒
14:15
PHSが鳴り本日2度目の初回面談
14.25
持参薬鑑別再開
14:45
持参薬鑑別終了
病棟に用事が無いので電話して取りに来てもらう
主治医のチェックが入るまで定期薬調剤
15:30
定期薬調剤が終わったので病棟へ
持参薬鑑別書を見ると先生のチェックが付いていた!
調剤室へGo
15:35
持参薬はもともと分包されていたのでこのまま利用
鑑査台へ
15:40
2件目の初回面談記録を入力
16:00
注射薬鑑査
注射の追加分がまだ鑑査されていなかった
16:10
内服薬鑑査
こちらもなかなか溜まっている
16:30
申し送り
以下略

ちょっとだけ詳しい説明↓

まとめ

だいぶ簡略化して書きましたがイメージはできましたか?

病院薬剤師はマルチタスクの温床です(笑)

電話がかかってこなければまだ良いのですが…

しかしやりがいもあります。

自分の行動次第で目の前の患者さんの体調が良くも悪くもなるかもしれません。

そんな状況下でより最適な薬物療法を提供できるように努めれるなんて素敵な職業ですよね。