こんにちは!てぃもです!

病院の薬剤師一年目ってどんな感じでステップアップしていくんだろ?
と思っていませんか?
私は新卒でとある慢性期メインの病院に薬剤師として入職しました。
大規模&急性期病院の新人教育プログラムはネット検索で出てくるけど中規模&慢性期病院の新人教育に関する記事はなかなか無いですよね。(病床数は300ちょいくらいです。)
慢性期病院の新人教育内容にも興味がある方がいらっしゃると思います。
この記事では慢性期病院で私が受けた新人教育をお話しします。

メンター制度
メンター制度の病院でした。
入職すると新人薬剤師一人につき、3~5年目薬剤師が一人付いてくれます。
そして、8枚の紙が渡されました。
- 臨時薬調剤
- 定期薬調剤
- 変更調剤
- 散剤、軟膏、水剤の調剤
- 注射調剤
- 定期薬カートセット
- 持参薬鑑別
- 持参薬の変更調剤
- 返薬
- インシデント報告
以上の項目をそれぞれ何回行ったか、日付を書いていきます。(もっとたくさん項目があったような気がします)
”できる”ようになるには、メンターと役職者にOKをもらう必要があります。
4月~3月までそれぞれ何ができるようになれば良いかが書かれています。
だいたいこのスケジュールに沿って業務を進めていきました。
- 今日できたこと
- 今日の感想
- わからないこと
以上の項目を毎日書いてメンターにチェックしてもらいます。毎日はめんどくさいのでメンターと相談して週一で提出していました。
わからないことに関する答えは、空いている時間に口頭で教えてもらっていました。
仕事中に聞きそびれたことなどの疑問が解消されるので「わからないこと」の欄はありがたいなぁと思っていましたが、「今日できたこと」や「感想」は書くのがめんどくさかったです。
しかし今思えば「今日できたこと」を書くことで今自分は何が出来て何が出来ないかの認識ができるので悪くなかったですね。(「感想」はやっぱりいらんかったかな)
ただ、このやり取りをいつまで続けるのかが決まっていなかったのでメンターが「もういいよ」と言うまでやっていました。半年くらいだったと思います。
メンターの期限は1年くらいです。
病院薬剤師一年目の4月~6月:調剤(内服・注射)

4月 | 内服調剤 電話対応 |
5月 | 注射調剤 |
6月 | 内服&注射調剤に慣れる |
私の場合、もう一人新入職者がいたので、内服と注射に分かれてスタートし、1か月後に内服と注射を交代しました。
6月からは、業務の割り振りに入れられます。
電話対応は自分からかけるのはまだ大丈夫なんですが、他部署からかかってくる電話は慣れるまで本当に恐怖でした。最初は取りたくなさ過ぎて薬局長に言われるまで頑なに受話器を取りませんでした(笑)
そんな私でもいつの間にか慣れてましたね。不思議です。
業務以外のことは、医師や全部署の役職者の名前を覚えることも項目にありました。これが一番難しかったです(笑)
とりあえず他部署に関しては医師、看護部長、副看護部長だけ覚えておけば何とかなりました。
病院薬剤師一年目の7月~9月:定期薬カートセット

7月 | 定期薬カートセット 定期薬鑑査 |
8月 | 内服調剤・ 注射調剤を極める 定期薬カートセットに慣れる 定期薬鑑査に慣れる |
9月 | インスリン・吸入器の手技が説明できる |
定期薬カートセットを始めたくらいで定期薬の鑑査もやり始めました。
8月からはカートセット係も業務の割り振りに入れられます。
インスリンと吸入器の手技の説明は自己学習してメンターにテストしてもらいました。
病院薬剤師一年目の10月~12月:鑑査

10月 | 臨時薬鑑査の練習 |
11月 | 臨時薬鑑査に慣れる |
12月 | 退院処方・持参薬処方の鑑査 |
鑑査は慣れるまで二重鑑査でした。(自分が鑑査したあとに先輩が再度鑑査)
最初は外用薬や頓服の鑑査から初めて、内服薬1種類だけの処方、2~3種類、もういろいろやっちゃえ!って感じでした。
退院処方や持参薬処方の鑑査は臨時薬よりもややこしかったので臨時薬鑑査に慣れてから始めました。
病院薬剤師一年目の1月~3月:病棟

1月 | 麻薬調剤 |
2月 | 病棟:先輩の後ろについていく |
3月 | 病棟:先輩の後ろについていく |
そもそも麻薬がめったに処方されなかったので調剤する機会もほとんどありませんでした。
麻薬調剤の院内ルールが細かく決められていたので毎回「どうするんやっけ?」ってなっていました(;’∀’)
他の麻薬がよく処方される病院では一年目の最初の方から麻薬を調剤されていました。
麻薬になかなか触らせてもらえなかったので、「麻薬はめっちゃ気ぃつけなあかんのやで」っていうのをしっかり植えつけられました。
2年目からは一人で病棟を持つことになる予定だったのでその練習として月に3~4回先輩について行ってました。
まとめ
4月 | 内服調剤 電話対応 |
5月 | 注射調剤 |
6月 | 内服&注射調剤に慣れる |
7月 | 定期薬カートセット 定期薬鑑査 |
8月 | 内服調剤・ 注射調剤を極める 定期薬カートセットに慣れる 定期薬鑑査に慣れる |
9月 | インスリン・吸入器の手技が説明できる |
10月 | 臨時薬鑑査の練習 |
11月 | 臨時薬鑑査に慣れる |
12月 | 退院処方・持参薬処方の鑑査 |
1月 | 麻薬調剤 |
2月 | 病棟:先輩の後ろについていく |
3月 | 病棟:先輩の後ろについていく |
ざっくりですがこんな感じで仕事を覚えていきました。
私がいた病院は新人教育をしっかり行ってくれる病院だったので良かったですが、新卒を募集していても新人教育が全く無い病院もあります。
新卒で入る病院は新人教育がしっかりしている病院の方が積極性が無くても仕事が身に付くのでおすすめです!
もっと詳しい仕事内容は慢性期病院は暇?病院薬剤師の主な仕事内容を解説を参考にしてください。
病院薬剤師の仕事を具体的にイメージしたいなら病院薬剤師は忙しい?一日のタイムスケジュール【仕事内容】を参考にしてください。